透視
初恋の人からkiraさんへお手紙が届きました。
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kira、ひさしぶり。
今でもデートのたびに水筒を持っていますか？当時、おばちゃんみたいだったkiraをなつかしく思います。
泣きじゃくる私に天真爛漫なkiraが「女だって顔だけじゃないから新しい彼氏できるよ！」と慰めてお別れすることになったあの日から、もう4年が経ったのですね。月日が流れるのは早いものです。
あ、そうそう、お手紙を書いたのには特に理由はないんです。ただ部屋の掃除をしていたらkiraからの昔の手紙が出てきたから、なつかしくなって。びっくりさせてごめんなさい。
思い返してみると、いつも恋愛の主導権を握っているのはkiraのほうでしたね。何を言っても言いくるめられたし、いつも夜に電話して泣かされていたから、寂しくて5人ぐらいキープをつくっていたような記憶があります。そういえば何を勘違いしたのか「おまえにはおれがいないとダメなんだよな」なんて言っていましたね。それを伝え聞いた学校の女子全員が爆笑していたのを覚えています。
あのときkiraにとって初恋の相手が私かな？私にとっては8人目の彼氏だったかと思います。あ、そうそう、kiraは最初からキスが濃厚で少し気持ち悪かったなぁ（苦笑）。でも何かの雑誌で読んでキスの練習してきたって言うから、黙っているしかなかったんですけどね、私。
付き合いはじめたころ、kiraはいきなり「おれはおまえを最初で最後の女にするつもりはない」って言っていましたね。そういうことを平気で言えてしまうところ、今でもきっと変わらないんだろうなぁと想像すると、少し今のkiraの人間関係が心配になります。
kiraとの恋愛から得たものが何なのかなぁと振り返ると、たくさんのものがあることに気付かされます。警戒すべき男性の見分け方などは、kiraのおかげで実践的に身に付いたのだと、日々実感しているところです。どうもありがとう。
いろいろ書きましたが、私はkiraが大好きでした。これからもkiraらしさを大切に、あと当時本気でやっていたパントマイムの練習は続けて（笑）、いつか幸せになってください。
またいつか会いましょう。では。
P.S. ゲーセン以外のデートコースを開拓しましたか？
最後の一文が恐ろしすぎるよ
今日はゲーセンには行かないでおこう、うん
